【本日のトピック】
『子どもにスポーツを始めさせるなら3歳から』
『小学校入学前までに、子どもの運動神経が決まる』
などと、一度や二度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そもそも、運動神経って何か考えたことはありますか??
私は、今の今まですっかり勘違いをしていました。
子どもの運動神経は、母親の遺伝とか・・・、すっかりその都市伝説を信じ切っていました。
そもそも、運動神経って遺伝するの?
答え:遺伝しません。
“元プロ野球選手の元夫の運動神経でなく、私の運動神経(いや、私自身も、たぶんそこそこ運動はできる方だと思うのですが、元夫と比べるとね・・)の方をひいてしまって、たぁ、かわいそうというか、申し訳ないなって思ってました。
Nonちゃんは好んで体を動かすタイプでないのに、かけっこはいつも一番だし、なぜか筋肉質なんです。
だから、元夫の運動神経はNonちゃんが引き継いだねっていうのが、親族の一致した意見でした。
でも・・・、
そんなNonちゃん、身体能力的にはピカイチなのですが、テニスやバレーボール、ソフトボールをさせてみると、中の上~上の下くらいではあると思うのですが、パッとしないのです。
つまり・・・、
身体能力と運動神経とは別物ということです。
Nonちゃんは、骨格や筋肉の質が元夫に似ているといるのです。
だから、
早く走ることができます。
早く泳ぐことができます。
相撲などの取っ組み合いをさせたら、めちゃくちゃ強いです。
腕相撲をさせたら、運動部の中2の男子にも結構勝つくらいの力持ちです。
なのに、球技をさせるといまいちなのです・・・。
その違いは、『運動神経』にあります。
運動神経とは、何なのか?
神経という名のとおり、脳の働きが大きく関係します。
Nonのように、走るのが早い、力はあるけど、球技などのスポーツになるとパッとしないなあ、という子って、少なくないのでは?
そもそも、人の体は脳からの指令によって動きます。
『目から見た刺激(例えば目の前にあるボールを見る)⇒脳へ伝わる⇒脳から末梢の神経から筋肉へ(例えば、目の前のボールを持て、という)指令が伝わる⇒手でボールをもつ』
というように、神経細胞(ニューロン)を介して、脳→脊髄→末梢神経→筋肉と電気信号をつたえていく、この神経システムを神経系といいます。
つまり、解剖学的に運動神経という神経は存在しないのです。
では、俗にいう“運動神経がいい、センスがある”といわれる人たちはなにが優れているのでしょうか?
ずばり!先ほど紹介した神経システム(回路)にたけていることを、運動神経がよいと評価されるのです。
運動神経がいい子と、そうでない子の差は何??運動神経良くするにはどうしたらいい???
運動神経は遺伝ではなく、また、生まれ持ったものではないことをお伝えしてきました。
つまり、運動神経は遺伝ではなく、環境や経験、心理的な差なのです!!
よく、ずっと前にしたスポーツやダンスなど、“身体が覚えていた”とかいいますよね?筋肉に記憶するシステムはないので、実際には、その動きをした神経回路のパターンが脳に記憶されたということらしいです。
それは、一度の経験より、反復した経験の方が記憶されやすいといわれています。
また、偏った動きだけをするのでなく、いろんなパターンの動きの経験をした方が、身体を動かす神経系(つまりは運動神経)が発達することは、たやすく想像できると思います。
つまり、たくさんの身体を動かす経験をしたこの方が、運動神経は発達しやすいといえます。
あえて、“遺伝する”というならば、
身体を動かす習慣や、身体を動かすことが好きとか得意かという先入観などが関係してくるのかなと思います。
要は、子どもにスポーツが得意になってほしいと思うならば、
自分の運動神経どうのこうのにこだわるのでなく、
自分は運動神経がないという劣等感をいだかせるのでなく、
小さい頃から、いろんな動きを楽しみながら経験させることが大切になります。
それは、小さい頃からいろんな習い事をさせろというわけではありません。
たくさんの遊びを楽しめばいいのです。
例えば・・・
- 滑り台を滑ったあと、転ばずに着地できる→滑る速度と立ち上がる筋力・体の使い方を学びます。
- ボール遊び→ボールの速度を目で見て、それに合わせてボールを受け取るという神経系の反復練習になります。
あらら・・、例をあげようとして、気づいたことがあります。
現代っ子や都会っ子が、自然の中で自由に遊びながら、運動神経を養う機会が激減しているということです。
その原因一つは、大人がその機会を奪っているのが原因ではないでしょうか。
危ない危ない~といって、子どもの好奇心を行動にうつす機会を奪ってはないでしょうか?
学校の運動場の遊具をみてもわかります。
なにか事故がおこるたびに、遊具が撤去されていくのです。
確かに、危険な遊具は検討しなければなりません。
でも、その遊具が危険なものにならないための対応は十分だったのでしょうか。
危険回避能力・安全な体の動かし方の学習の機会を大人がうばってしまったという結果になっていないでしょうか。
もしかしたら、非常識といわれるかもしれませんが・・・。
昭和育ち&田舎育ちの私は、最低限度の制約の中、自由に遊びまくりました。いわゆるおてんばというやつです。
- ボール遊びだって自由にできる。
- 鉄棒や手すりの上をバランスとりながら歩くのだって自由。(さすがに道路のガードレールの上は、交通安全上、母に見つかってこっぴどくしかられました。)
- 公園の階段の手すり滑り。
- ブランコだって、おもいきりこげるし、いろんなバリエーションの漕ぎ方を発見するのが楽しみだったし、思いっきり漕いだ後、どこまで飛べるか飛距離を競いながら飛び降りても、だれからも叱られない。着地失敗して何度もケガしたけど、誰かを傷つけないための遊びのルールは子どもなりにちゃんとあったから、誰かを傷つけたことはなかった。
- 海辺のテトラポットの上で鬼ごっこ。
- 海にむかって石投げ競争。
- 石蹴りしながらの登下校。
などなど、あげたらきりがないほど、現代や都会では非常識といわれかねない遊びばっかりしてました( *´艸`) 楽しかったなあ~♡
以前、こういう話を元夫としてたとき、元夫は私の上をいくおてんばどころか、いわばチャレンジャーだねって話してたことを思い出します(;´Д`)
そうやって、あやつは知らず知らずのうちに運動神経磨いていたのだなってしみじみ思います・・・。
プロスポーツ選手って、やんちゃか、もしくはエリート教育を受けた人が多いですよね。
決して、プロスポーツ選手の子からプロスポーツ選手が育つのではなく、きっと育て方や体を動かすことへの気持ちの在り方の差なんだとうなって思います。
(はい・・、この論理からいうと、私はNonちゃんに申し訳ないことをしました・・)
今は、学校からブランコ消えた。ジャングルジムも消えた。上り棒も消えた。鎖やロープでゆらゆら楽しめる遊具も消えた。
なんでも禁止したり、排除するのってどうなんでしょうね。
危ないから禁止するのでなく、危なくない遊び方を教えたり・・・、
危なくないための体の使い方をみにつけれればいいんじゃない?って思うけど、考え方は人それぞれだから、何ともいえないですね。
だとしたら、それに似た体の動きができる遊びや運動の環境を大人が提供してあげたらいいですね。
習い事をさせるなら、小さい頃から固執したスポーツをさせるのでなく、いろんなスポーツを体験させてあげるといいと思います。
『スキャモンの発育曲線』ってご存知ですか?
私は最近知りました。
先日、野球部の顧問の先生が参加するトレーニング研修に、部員三名がついていけることになり、私もその様子を見学させてもらいました。
そこで、改めて『スキャモンの発育曲線』のグラフの説明を受けました。
それから自分なりに調べて勉強してみました。
運動神経は小学校上がるまでにきまる!とか、
小学校卒業以降は運動神経は発達しない!!とか・・・、
都市伝説かと思っていたら、ちゃんとエビデンスがあったんですね(;^ω^)
たぁは14歳・・・。
しまった(;´Д`) ゴールデンエイジはすでに過ぎ去ってしまってる⤵⤵⤵
もう遅いな⤵と思ってしまいましたが、まだまだ対処法はあることも教えていただきました!!!!まだまだ、遅くない!!
お子様がまだゴールデンエイジ中や、これから迎える方はもちろんのこと、すでに過ぎ去ってしまったけど、スポーツの向上を目指す中高生は知ってた方が絶対お得な情報や、スキャモンの 発育曲線の詳しい説明は、かなり長くなってしまったので、次回、ご紹介させていただきますね!!!
長々とした文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました☆彡